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No.010 LE MONDE D'HERMES Automne-Hiver 2012 2012年12月15日 アート・デザイン トラックバック:0コメント:0



HERMESの季刊誌、ルモンド。

鳥好きの友人からの情報で、

今季は鳥がたくさん掲載されているとのことで

早速、HERMES丸の内にもらいに行ってきた。




HERMES3_2.jpg






なるほど、馴染みのある、小鳥たちがたくさん載っていて、

鳥好きにはたまらない季刊誌だ。



『おかしな小鳥たち』



英国の若手写真家、ルーク・スティーブンソンの作品。

標本のような小鳥たちは、

まるで、モード誌を飾るモデルのよう。


HERMES4.jpg





そして、それ以外に私がびっくり仰天したのがこのページ。



『小鳥を装う婦人』



なんと、日傘兼用杖!

傘の部分は絹で裏打ちしたキジの羽根製、柄は磁器、木製の軸はイバラ模様に塗装、金の留め輪。

『オペラ』と呼ばれる柄のディティールは、ロココ様式の曲線に包まれた花柄、

コルレット(飾り襟)をつけた女性の胸像。

マイセン製、18世紀。


HERMES5.jpg


HERMES2.jpg


HERMES1_3.jpg






杖にも日傘にもなるこの不可解な逸品。

これを説明する文章もまたぞくっとするほど不思議な表現なのだ。



自然と人工の奇異な取り合わせは、

ロココ時代の画家ワトーの描く

奇妙な宴の最後の生き残りであっても不思議ではない。

柄の端に目をやれば、磁器の持ち手が天使の笑みを浮かべる

スフィンクスの麗人に姿を変えながら、

なぜか半ばベールに隠された目に

うっすらウイスキーの気配も滲ませる。

それはまさに、

小枝につかまってこちらをうかがう雀のこましゃくれた素振りそのもの・・・・・



Watteau2.jpg

シテール島への巡礼/1717年/油彩・カンヴァス/129×194m
アントワーヌ・ヴァトー(Jean Antoine Watteau)/1684年10月10日生 - 1721年7月18日没/フランス/ロココ美術







把手の10センチ下につけられた奇妙な羽根の細工は、

いったい何だろう。

だれが、だれのために作ったのか。

ひろげれば花冠はふさふさの赤みがかった金髪となり、

羽根が縫い付けられた絹のドームをすっぽり覆いかくす。

使い道は4通りあり、

杖と日傘になるばかりでなく、

森の中ではカムフラージュに、

さらにシバの女王の装身具の代わりも務まる。

東洋では大昔、有力者は4層の天蓋の下に客を迎えて驚かせ、

怖じ気づかせたという。

メデューサと鳥の混血、

日傘兼用杖を発明した想像力豊かな職人の名は伝わっていない。




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