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No.024 Parrots that glow in the dark. 2015年11月02日 生態 トラックバック:0コメント:0


前記事の続きです。

では実際、オウム達はどのような色の世界を見ているのでしょうか?

人間と同じように見ているのでしょうか?

実は鳥達は、人間が想像もつかない世界を見ているようです。

そのヒントがこの項に書かれていました。




Parrots that glow in the dark

暗がりで輝くオウム


Human eyes see three colors: other visible colors result from combination of these.

人間の眼は3種類の色を認識します。他の可視光はこの3色の色の組み合わせからできています。


Some birds, notabbly pigeons and hummingbirds, are known to see four colors :
their eyes sensitive also to ultraviolet light.


鳩やハチドリのような鳥は4色で見ているということは知られています。
彼らの眼は紫外線にも敏感なのです。


Although little is known at present about what birds do with this enhanced capability perhaps
there is more than a hint involved in a recent discovery concerning the plumage of parrots,
which apparently glow in the dark.


鳥がこの強化された能力をどのように活用しているのかについては、現在ほとんどわかっていないのですが、
最近分かってきた、明白に暗がりで輝くオウムの羽毛に、多くのヒントが隠されているようです。


Ultraviolet 'colors' become visible to human eyes
if you shine an ultraviolet light on them which makes them glow.


紫外線をオウムにあてると羽が輝き、人間の眼で紫外線の色を見ることができるようになります。


Not too long ago a museum ornithologist look a notion to turn out the light
and shine an ultraviolet light on his parrot specimens and found that they fluoresced strongly.


少し前に、博物館の鳥類学者が、オウムの標本に、光を消して紫外線を照射した時、
オウムが強く蛍光色を発することを発見しました。


He discovered that both the Sulphur-crested Cockatoo's crest
and the Budgerigar's forehead glows strongly in the dark, as does the Eastern Rosella's back.


彼は、キバタンの冠羽とセキセイインコの額が暗闇で強く輝くことを発見しました。
それは、ナナクサインコの背中でも同じでした。


These are parts used prominently in courtship,
so there is a strong suggestion that the fluorescent pigments are involved somehow in mating
but so far it is not even known for certain whether parrot eyes are sensitive to ultraviolet frequencies.


これらは、求愛において著しく使われるパーツであり、蛍光顔料がかなり交配に関与していると言うこができるでしょう。
しかし、今のところ、オウムの眼が紫外線周波数に敏感かどうかはまだはっきりとはわかっていません。




DSC_0543.jpg
Some Parrots' brightest feathers are visible only under ultraviolet light, like those of these Eastern Rosellas.
ナナクサインコのような数種のオウムの最も明るい羽は、紫外線下でのみ見ることができます。




予てから鳥が三原色(レッド(R)・グリーン(G)・ブルー(B))+紫外線で世界を見ているということは知っていましたが、

実際には一体どんな世界が鳥達の目の前に広がっているのかを想像することは難かった。

これを機に、更に調べてみると、いろいろなことが分かってきました。

参考にしたのは、以下のサイトです。

True Colors: How Birds See the World

日経サイエンス/ 2006年10月号/鳥たちが見る色あざやかな世界

日経サイエンスの記事は購入して全文を読んでみました。

それによると、難しい記述、専門的なワードがたくさん出てきて?な部分は多々あったものの、

私なりに理解したことを纏めてみようと思います。






私達は人間の視覚システムが進化の頂点にあると思っているが、それは大きな間違いで、

実際は哺乳類以外の多くの脊椎動物(鳥類・爬虫類・魚類)、昆虫類が、

紫外線受容体を持ち、ヒトの見ることができない近紫外線領域(200〜380nm)を見ることができ、

はるかに彩り豊かに世界を眺めている。

◎近紫外線領域:波長200~380nm程度線。
人体に影響を与えるUVA(315~380nm)、UVB(280~315nm)、UVC(200~280nm)を含み、
日焼けの原因になるほか強い殺菌作用をもつ。

◎可視光線領域:380〜780nm程度
光が電磁波の一部であるということがわかってから、ほかの電磁波、特に紫外線と区別するために、
人の眼に見える波長の光を可視光線と呼ぶようになった。




脊椎動物の色覚は網膜の中にどのタイプの錐体視細胞を持つかによって決まる。

生物が色を感知するには、網膜の神経細胞の中で光を感受する視細胞=「錐体視細胞」が関係している。

2種類以上の「錐体視細胞」の応答を比べることにより脳は色を知覚できる。

哺乳類の祖先は元々4タイプの錐体視細胞を持っていたが、

進化の過程で失い、ほとんどの哺乳類は2タイプのみ。

ヒトを含む旧世界霊長類は進化の過程で変異を起こし3タイプとなったが

鳥類は4タイプ全ての錐体視細胞を持ち続けている。

錐体視細胞の種類が多いほど異なる色を見る能力がより一層向上する。

従って鳥類の視覚世界に比べると哺乳類のそれは明らかに限界があり、

例外的に3タイプを持つヒトでさえ、鳥に比べれば見劣りがする。



では実際、鳥は4色系の色覚をもっているのか?

訓練されたセキセインコを用い、単色光と混合光(紫外線を含む)いずれかを選ばせる

という色覚テストをした結果でそれは証明された。

しかし、3タイプの錐体視細胞しかもっていない私たちは

鳥がどんな色彩の世界を見ているのか知る術はない。

一つのヒントとして、紫外線だけ検出する特殊なカメラで撮影した写真がある。


菊


私達には黄色の花びらと中央の黒い円しか見えないが(右)

紫外線だけ検出するカメラ(左)で見ると、花びらの色が途中から変わり、

中央を大きなリングが囲んでいることが分かる。



では、鳥類がこのような視覚システムをもっているのは何の意味があるのだろう。

研究者は、鳥の配偶者選択に影響を与えているのではないかと考え始めている。

鳥類には多くの種で雄は雌よりずっと鮮やかな色彩をしているがあまり違いのない種もいる。

ヒトには雄雌共に同じに見える139種の鳥を羽毛の反射光波長の測定結果に基づき調べたところ、

90%以上の種で鳥達は雄雌の違いを識別できると推定した。

求愛ディスプレーに関わる羽毛には、それ以外の部分よりも紫外線成分を含む色がより多く見られることを見いだした。

さらに、雌は最も明るい紫外線反射を示す雄に引かれていることも見いだした。

どうしてそんなに紫外線が大事なのだろうか。

紫外線反射率は、羽毛の顕微鏡レベルでの微細胞構造によって決まり、

雄の健康状態の指標になるのだそうだ。

最も明るく最も紫外線寄りの青色をした雄は個体が大きく、獲物の豊富な縄張りを持ち、

他の雄より頻繁にひなに餌を与えていることが分かった。

一般的に、紫外線が見えるということは有利に餌を確保できる可能性も大きい。





+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

私達は、自分の能力を超えた世界を思い描くことが難しい。

しかし、人間のうぬぼれという色眼鏡で見る世界と本当の世界は違い、

自分達の視覚が進化の頂点ではないと知ることは、謙虚な姿勢を持つことに繋がるだろう。
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